ナイロン糸による真性包茎治療は通院して抜糸が必要

包茎手術にはいくつかの種類がある

一口に包茎といっても人によって程度が異なり、いわゆる仮性包茎であれば日常生活に支障がない限りは必ずしも治療の必要はありません。
一方、真性包茎の場合は放置していると性生活が満足に行えなかったり、包皮と亀頭の間で雑菌が繁殖して感染症を引き起こしたりするおそれがあります。
こうしたリスクを解消するには、外科手術を行って余分な包皮を切除するのが早道です。

真性包茎を解消するための外科手術には、切除する箇所の違いに応じていくつかの違いがあります。
よく行われているのは亀頭の下側部分を直線的に切るか、もしくは亀頭の周囲を環状に切るかのいずれかですが、ペニスの根元に近い部分を切除するやり方もあります。
いずれの場合でも、メスなどを用いて余分な包皮を取り除いた後、切り口を手術用の糸で縫合して傷口が自然に癒着するのを待ちます。
その際、使用する糸の種類によっても手術法は2種類に分かれます。
すなわち、抜糸が必要なタイプと必要ないタイプです。

糸の種類によって通院回数が異なる

真性包茎の手術に使われる手術用の糸には、ナイロン糸と吸収糸の2種類があります。
このうち前者はその名の通りナイロン製で、化学繊維が原料となっています。
人間の身体に対しては異物なので当然ながら術後に抜糸が必要です。
したがって、通院回数も手術の際に1回、抜糸の際に1回と最低でも2回必要になります。
手術から抜糸までの期間は傷口の癒着がどれくらい進むかによって異なりますが、目安としておおよそ10日から2週間程度です。

一方、吸収糸は乳酸などもともと人体の中にある物質を素材としているため、術後は徐々に溶けていってバラバラになります。
そのため抜糸の必要がなく、通院もナイロン糸の場合に比べて1回少なくて済みます。
ナイロン糸と吸収糸のどちらが真性包茎の治療に適しているかは、ケースバイケースです。
遠方の医療機関で手術を受けるのであれば通院回数が少なくて済む吸収糸の方が優れていると言えますが、ただし吸収糸はナイロン糸に比べると術痕が残りやすいという特徴があります。

まとめ

真性包茎を治療するには外科手術が最も確実性が高いと言われますが、手術法には包皮を切除する箇所によっていくつかの種類があるほか、手術に使用する糸にも違いがあります。
ナイロン糸の場合を使った場合は、おおむね10日から2週間後に抜糸が必要です。
身体に吸収されるタイプの糸を使った場合は抜糸の必要がありませんが、術痕が目立たなくなるまでに時間がかかります。
治療を受ける際は、それぞれの特徴について医師に確認したうえで自分にあった手法を選択するようにします。